114.さいたまゆるゆるパン屋さんがつがつめぐり




すっかりパン好き主婦に成り上がった(笑)

学生時代のマブ友、「ボーカル」。


*前回のさいたまパンめぐりはこちらから*


さいたま浦和エリア在住の彼女が「次のパンめぐり」のコースを

また提案してくれた。行きたいお店がまた増えていた。

必然的に私がさいたまにパン巡りするときは、彼女の生活圏内なのである。

一向にそれ以外のエリアに詳しくならない(笑)






最初の一軒目はすっかりおなじみ、タロー屋さん。

私はもう何度も通っているが、「ボーカル」が来るのは初めて。

私の土産で食べたことはあるのだが

ベビ蔵もチャイルドシートに乗せて、ダンナの運転でレッツらゴー。

(とりもなおさず私の子供でもダンナでもない(笑)ボーカルの、である)


いつも私は歩いてタローさんに行くのだが、車で行くのは初めて。

それでもすでに馴染みのある住宅街をうねうね徐行していくと

あっさり発見♪ 脳内地図に感謝である。




こんな場所であっても相変わらず絶好調のタローさん、

店の前にはご近所から来るのか遠方から来るのか、

お客さんがずらり。パンがもうほとんどなくなっている。

当然取置き済みであるので安心安心。


すっかり私のパン好きに染まった「ボーカル」も、

「まさかパン屋さんにフツーに予約するようになってしまった(笑)」と

常々言っている。え、それってフツーじゃないの?(笑)




今週のタローさんとこの酵母は、少し春を匂わす。

すりつぶし苺の酵母を見せてもらった。

このまま飲んでも美味しいらしい(笑)そりゃそうだろうなー!




ぷわ〜ん♪

うっわーん、すごくいい香り〜!!!

今ここで飲んでいいですか?(笑)





毎度、タロー畑にもおじゃましてしまう。

おおー! カリフラワーとブロッコリーのあいのこ、ロマネスク!

素敵な名前がついているけど、うちの近所の八百屋さんでは「サンゴ」とかいって

売られていた気がする(笑)。

食べ方がわからないので手を出したことがなかったけれど

こうして畑で作られているのをみると、チャレンジしてみたくなる!





すりつぶしいちご酵母のベーグルと、ハイジの白パン♪

苺のベーグルは、かじりつく前から苺のいい香りが充満!!!

車の中で、夢中でかじりついてしまった。

カリッとまだハードな表皮と、対照的なむっちりボディがたまらない。





キンカン酵母とイタリア産クリ粉のバゲット…だったかな?

栗粉ものに弱い私は飛びついてしまったが、

「あまり栗っぽくならなかったんです」とのコメント。


ところが…食べた瞬間に栗ではなく全く別のモノを想像してしまった。

それは、おかか! かつおぶし!

なんというか、和風のおだしのような香りがするの!

これ、超ーーー美味しい(笑)。

栗粉のパンをほめる時の言葉じゃないかもしれないけど(笑)





りんご酵母と畑のルッコラ、有機白ゴマ入りブール。

ルッコラって、ゴマの風味で例えられることもあって、

ゴマとの相性がぴったり。


むっちりとしたクラムが最大の持ち味のタローパン。

その魅力を最大限に活かしているなぁ〜。

ほんっと食べていて「これぞパン」と思う。





レモン酵母のノア・レザン(有機レーズンと有機クルミ入り)。

リンゴ酵母は、リンゴの香りをキャッチするのは難しいのだけど

(ゴマが強いから)

レモン酵母は、しっかりレモンのさわやかな香りが♪

レーズンとクルミ、それにレモンがしっかりパンの味わいの中央部分に存在する。



これから向かうお店は、タローさんのパンを卸している雑貨屋さん+カフェ。

今日、そのあとに向かうお店のラインナップを話すと、

全部横のつながりがある模様♪ さっすがー。


近くの小学校付近で待機していたダンナさんの車に戻り、

一度「ボーカル」の実家へダンナとベビ蔵をおいてから

二人で水入らずのパンめぐり♪

ではでは、リレーにいってきまーす。








ランチは、タローさんのパンを扱う麻こころ茶屋さん。

カフェの方は駅の側だが、雑貨と惣菜のお店は少し駅から離れていた。

カフェが満席だったので時間潰しに雑貨屋の方に行ってみたが

タローパンで作ったサンドイッチを発見! うわーうわー。

食べたい、買いたい!(でも我慢!)


カフェに戻る。すかさずヘンプビールもオーダーして(笑)

こちらのヘンプバーガーは、ころんとした自家製パンに野菜たっぷりサンドしたもので、

野菜だけでもびっくりするほどおなか満足度高い!

そして見た目もすっごくかわいらしい。


(撮影禁止マークがついていたので残念、画像はありませーん。でもオススメ!!!)






さてさてお次は!

こちらも東大宮のパン屋さん。





わぁぁ、かっわいい!

厨房の方まで広く、まるで赤いガレージのよう♪





Bouleさんは、女の子がパンを焼き、おかあさんがパンを売るという

母娘で切り盛りするパン屋さん。


店内にはものすごく甘いバターの香りが立ち込めていた。

もう、その香りをかいだだけでくらくら目まいがしてきた(笑)

パン屋のそれとは違うこの香り、どうやらパウンドケーキを作っているよう。

どうりでこんなに贅沢な香りなわけですー。えーん、食べたい!





ベーグルは3種。

私はオレンジとかぼちゃの種の2種類を。

酵母はあこ酵母だそう。

かなり大きなサイズで、穴をぱっくりあけたリング状。

薄皮で、クラムはかなりヒキとうねりがあって美味しい!

とくにオレンジは鮮烈な甘酸っぱさにちょっと感動。





ブールさんは、ブールを始めとして大きめな丸いパンが各種。

いちじくとくるみパン、チョコとナッツのパン、そしてブール。

どれも自家製レーズン酵母、国産小麦。

どれも表皮がガッとハードで厚めで、バリバリと大きなカスが飛び散る。


「ボーカル」がお気に入りの食パンを、1切れ分けてもらったのだが

これがめちゃくちゃ美味しくてびっくりー!

そのまま食べても絶品、トーストしても絶品、

味がとにかく濃くてひたすら甘い。

バターをぬろうにも、パンがそれを拒絶するくらいに何もつけなくても

美味しかった〜。何もぬらせない、すごい食パン(笑)。








お次は、前から狙っていた手づくりやさん。

近くで車を止めて、徒歩で探してみたが、ほんとうに

「こんな場所に?」と不安になること必至な場所。

高い建物がほとんどなく、どことなく、昭和時代のローカルな雰囲気を残す風景。





そのローカルな風景に違和感なく溶け込む古民家。

そう、子供の頃はこういうおうちが家の近所にたくさんあったものだ。


玄関をがらがらっとあけ「おじゃまします…」と声をかける。

そう、「おじゃまします」が自然と口に出てしまう。

玄関には、古いガラスのケースにパンが並べられ、

台所でパンを焼いている模様。台所も、ほんとうにそのまま台所!

まさにクウネル。天然生活。





取置きしておいたパンを手元に、

ゆずティーをいだたきながら茶の間でまったりゆるゆると。

ああ、このままこのおだやかな光の中で眠りたい。。。

眠気がもうれつに誘われてしまう空間なのである。





きんぴら入りのおやき。

ゴマが効いたきんぴらは、へんに濃いめに味つけることをせず、

そのままごはんのお供にだされてもおかしくない。

わーん、美味しくて一気に食べてしまいます。。。





じゃがいものキッシュは、ポテトサラダを入れたような感じ。

そういう意味ではちょっと個性的?





食事ぱん(玄米味噌、えごま、ぶどうとくるみ)は3種類買ってしまった。

普通に1斤もあるとは思わず、冷凍庫が大変なことになるなぁと

ちょっと青くなったが(笑)

画像はもうすでに袋からあけてしまった状態で撮ったが、

袋に入れられてガラス棚に並べられた姿はほんっとうにかわいらしくて

まさにクウネル。天然生活。

(他に言葉を知らないのか、私(笑))


どれもむっちりしとしとぴとぴと。炊きたてごはんを彷佛させる。

「そうだ、お味噌汁と合わせよう」

「そうだ、ひじきの煮ものと合わせよう」

そんな和の食卓を連想させるパンたち。





ちょうど、雑貨を卸しにきていたご夫婦と同席になったり

近くの雑貨屋さんがパンを買いに来たり、

やはりこのお店にあう雰囲気のお客さんばかりだ。

まさにクウネル。天然生活。


すてきなバッグやキャンドルを見せてもらい、

思わず買っていってしまいそうになる。

さすがクウネル。天然生活。






今日は相当がつがつパン屋さんめぐっている気がするなぁ。

ゆるゆる系のパン屋さんを訪ねるには似つかわしくないほどに(笑)





そうして最後に訪れたのは、前回の来訪で仰天した、秘密のパン屋さん。

あれから「ボーカル」は何度かこちらに訪れているが、

私は去年の夏以来。それでもちゃんと覚えていてくれたのが嬉しい。

「あれからどこか旅行されたんですか?」

9月にフランスとドイツいきました−」

そんな会話をしながら、本気のブランジェリーなパンをいただいた。





「ボーカル」いわく「ここのクロワッサンが一番美味しいと思う」。

私にも心に決めているクロワッサンが何軒かあるが

(小樽、伊勢原、赤坂などなど…)

ここのもしっかり加わってしまった。どこを探してもない。





クロワッサン・オザマンド。数々食べて来た私にとっても

こりゃやばいと白旗振るほどに、なんていうか…贅沢極め過ぎている。

中には、たっぷりとクレームダマンドがサンドされているが、

杏仁を思い出させるほどにアーモンド風味強いが、ねとねとしっとり。





レモンピール入りライ麦パンを食べて、

久々にライ麦の風味の美味しさに酔いしれてしまった。

ばつんときれる歯切れの良さと、歯につきそうなくらいの粘り。

そして粒としての存在感は示さないのに、

鮮烈に香るレモンピール…すごすぎるー。





美味しいチーズをよく知るオーナーさんの

フロマージュパンに悶絶しながら、この世パン読者へつぶやく、

「やっぱりここは秘密にさせてください」(笑)。






ゆるゆるパン屋さんをがつがつめぐった一日。

「ボーカル」の御実家に辿り着いたのはもう5時くらいだった。


彼女の実家には、学生時代から最近に至るまで何度もおじゃましているが

「日が暮れる前に!」と、パンナイフを取り出して

カッティングラッピング、そして写真撮影(笑)。

どれだけずうずうしい客人なのか(笑)


お茶の間のほうでは、おじいちゃんとおばあちゃんが孫を溺愛、めろめろに(笑)

そんなしあわせで満ちあふれた風景を見ていると、

なんかいろんなことに勇気というか希望をもらえる。



さらに、「夕飯食べていけば? なんなら泊まっていけば」との言葉

すでにパンでパンパンになっている私だが、

ベビ蔵が主役のお夕飯の席にちゃっかり同席させてもらう始末(笑)

もし自分が結婚しても、ママになったとしても、

その気になればパンめぐりもできるんだという変な勇気をもらった、

さいたまでの一日だったのだ(笑)。


2009.2.21