107.海のパン屋、GAMA 〜vol.2湘南編スタート〜
これまでのGAMA@和歌山の歩くヒストリーはこちら…
04夏GAMA
05夏GAMA
05秋GAMA
06夏GAMA#1
06夏GAMA#2
06夏GAMA#3
07冬GAMA
mi_wa@パン、切っても切れないパン屋のご縁といえば…
この店が一番筆頭にあがることが間違い無い。
それが、和歌山の山奥にあったGAMA。
この店に出会ったのは2004年のあの夏。
あの「灼熱お遍路」を毎年重ね
通う度にますますずぶずぶとGAMAワールドの深みに
はまってしまって廃人同様になってしまった(?!)のは
これまでのESSAYでも御存じの通りであろう。
あんなに熱い夏の日々は一生忘れられない。
思い出の数がハンパじゃない、あの和歌山での日々を。
(パンやら川やら水着やらよもぎ風呂やらラーメンやら海やら…)
そんなGAMAさんが、和歌山の山奥を去り、
新天地へと移ったことについては
当然ショックも大きいけれど、新たなる物語の始まりということで…
移転する話は前々から聞いていたし
「冬でも暖かい、今度は海でやりたいねん」
いつも二人は話していた。
そっかー、海かー。
二人とも海好きだしねー。
きっと南国なんだろうなー
南の島とかかなー。
まさか水牛で行くようなとこじゃないよなー。
なーんて思っていたら…
まさかまさかまさか
関東の、しかも湘南の海だなんて仰天びっくりハウス!!!
鎌倉から徒歩圏だなんて…
めちゃくちゃ嬉しいはずなのに一抹の寂しさ。
だってだってだって…、
…難易度低過ぎ!(それかい・笑)
*
そんなわけで、オープンした翌日、
7月の連休の最終日に赴いてみた。
鎌倉までちょろいかな、湘南新宿ラインで一本で行けちゃう…
難易度低過ぎ(笑)
「水着忘れないように〜」
なんて言われていたけど
まぁ泳ぐことはなかろうと、
私たちは短パンだけは用意していった。
鎌倉駅周辺は、海水浴客やら観光客やらで賑わっていた。
ほんとにこんなとこにGAMAさん来たのかいな…
鎌倉と言えば、定番の市場でちょっくら野菜を物色。
これまた定番、市場の中の某パン屋さんで
焼き立てのフォカッチャピザを食べながら。
あまりでかいと後で困るので連れと分け合いながら。
ぐはー、オレガノ効きまくり、旨い。
*
本日同行の友達は「私、昔、湘南の女だったの」とな。
バブル時代には呆れるほど湘南の海に通っては、
ぶいぶい言わせていたそうな(一部脚色)
うーん、バブル時代ってあなた。
なんかインチキ臭い響きだわ。
私の中で「湘南」と言えばなんといっても
漫画「ホット■ード」ですかね(笑)
(世代が伺われる)
鎌倉駅から海岸の方まで延々歩く。
今日はいつも以上に灼熱、ううん、ある意味これもお遍路…
海に近付けば近づくほど裸で歩いている男子の姿が。
若い…若いっていい…
ひとりごとをつぶやきながら、GAMAさんのある材木座の商店街を探した。
(しかしあえて地図を見ないで来た我々は迷子になる。
あなた、さっき「湘南なら任せて!」って言ってたじゃーん(笑))
ようやく辿り着いた材木座の商店街は、
鎌倉駅前の若々しい煩雑さとは打って変わって
実に昔ながらの商店が並ぶ、懐かしい風情がある。
魚屋さんに酒屋さん、八百屋さん、ほんと日本の古き良き姿がそこにある!
(GAMAさんとこの向かいにある魚屋さんで作られている
釜揚げシラスが安くて激ウマ!!! これは絶対オススメ!)
出た!
赤い看板に懐かしい字体のGAMA字が!!!
扉の前には懐かしい流木のベンチが!!!
なんか、突然現実味がおびてきた。
ほんとに関東にやってきたんだ!!!
渋い商店街と違和感なく溶け込む昭和スタイルな佇まい。
たぶん看板でてないとスルーすること容易でもあり(笑)
酒屋さんかと思って入ってみたら、あらパン屋? みたいな
ずっこけもありえるかと(笑)
(ここからはこれから訪ねるみなさんのインスピレーションのために
店内の画像は少なめにしますです。ご了承くださいましー)
1年以上ごぶさたのGAMA姉GAMA兄と再会!
わぁん、ほんとにいるー(泣)
しかしなんで開口一番
「水着は持って来たん?」なの?(笑)
もちろん、完全アフリカンワイルドなvol.1のスタイルとは全然違うので
ちょっぴりソフトになった関東味のvol.2には
違和感を覚えざるを得ないけれど、
至る所にvol.1時代に目にして来たアイテムたちが
ステイしているので、時間とともに「GAMAにいるんだ」という
安心感に変わっていく。
ていうか、パンがそのまんまだもん!
こんがり激ハードでがりんごりんワイルド。GAMAしかないスタイル。
嬉しいなーーーまたよもぎベーグルが食べられるなんて!!!
店内のタイルも自分達でせっせと貼ったんだそう。
これも子供のころ住んでいた家の風呂場を思い出させるような…
そのタイルにかけられた黒板には
本日の店内メニューが。
(店内メニューについては、提供する曜日が変動する見込みあり。要確認の上で!)
うはは、相変わらず「酒好き向けのメニュー」だよねーー(笑)
健全な昼向けのメニューではない(笑)
そう、ここはビール! ビールくださいーーー。
ケニアのタスカービールとともに。
酒盗とパルミジャーノレッジャーノのタルティーヌ!
私はGAMAさんで使われているオリーブオイルが大好き。
ものすごくフルーティーで、どんな食材とも相性がめちゃくちゃいい。
ラスク並みにトーストされてがりんごりんのタルティーヌは
塩気の効きまくった酒盗にオレガノが香って
酒のあてーー! あてまくり。
これは同行者が選んだグァンチャーレのタルティーヌ。
なんだか透明のたまねぎに見えるけれど、これはほほ肉の熟成ベーコン。
これはローズマリーを効かせて。
酒の飲めない同行者には悪いけど、これも完全に酒のあてだよー(笑)
今回は屋内に設置された【窯】様。
vol.1の時と同じ窯なんだけど、表面にコンクリートを
固めているのでなんだか、おNEWに見える。
制約が多くて、結構使うのに大変らしい。
でもでも、長旅お疲れ様でした〜
これからもがんばって!
GAMAさんところで短パンに着替えて、
「ちょいといってきまーす」と
すぐ目の前(徒歩1分程度!)の海岸へと遊びに出かけた。
おおう、カリブ…愛のシンフォニー…
…じゃなかった、湘南…
海で私たちが遊んでいたのは、これ。
最初、石ころかなーと思っていたら…
なんと、これは貝。
貝殻ではなくて、生きてる貝。
砂に出ては入ってをひたすらくり返すのである。
ひょこひょこ…と顔を出しては、また砂の中にもぐってしまうのである。
これがめちゃくちゃ面白くてずっと遊んでいた。
波がひいたら、一斉にむくむく…と砂の中にカラダをひっこませる!
まったくいなくなったと思ったら…
また一斉にむくむくむくむく…っと砂から出現する!
うーん、この画像では分かりにくいと思うんだけど
ほんとに面白いの! ぜひぜひ、眺めていただきたく。
これなら水着も無理して着る必要はありません(笑)
散々海で遊んで眺めて、日が落ちて来た。
すぐ側の瓦屋根の古い酒屋さんで発泡酒を買い(この日これをくり返すこと3度…)
またGAMAさんとこで酒盛り開始。
いやーーー、この組み合わせ最高。
海で遊んで、砂まみれのビーチサンダルのまま、
GAMAさんでまた酒を飲む。
海に来たこと、絶対正解かもしれない。
やっばい、ここにいると永久に夏休みであってほしくなる〜(笑)
冬はどうなるんだろう〜(笑)
海に近いせいだろうか…
ご近所付き合いがなんだかとても温かみがある。
近所のおじちゃんおばちゃんもパンを買っていく。
「庭でパーティーするからタルティーヌ盛り合わせて!」という
オーダーに、出前で対応(笑)。
海が近いと、人の気持ちもなんだかゆるくて気持ちがいい。
なにより、二人が「ここに来てよかった」と
思っていることがなにより私には嬉しかった。
いい場所を選んだんだなぁと、そう思えて嬉しかった。
*
案の定千鳥足モードとなりながら(笑)
夜の湘南、おお…これがホット■ードの舞台…
(普通ならサザン、とでも言うところだろうか)
なぜか晩ご飯(?)は海岸近くにあるインドカレーの店へ。
「ここは駐車場あるし、ランチやってるし、ライバル店」
って、あまり客層かぶらないと思うんですが…(笑)
(泥酔寸前の)帰り道、東海道線の中で考えていたのは、
冗談抜きでほんとに「鎌倉引っ越したいなぁ…」ということ(単純)
すぐにパンで人生を左右されそうになるところが私の悪いクセというか(笑)
*
西の山から東の海へ…
2008年夏、vol.2がスタートした。
あの山の中の風景を思い出したいときはESSAYを見ればいい。
新しい物語はもう始まっている。
どこへいっても、スタイルが変わっても
GAMAはGAMA。
だって、二人が変わらずそこにいるんだから…!
2008.7.21
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