100.海と農とパン。 〜房総九十九里浜ひとりドライブ〜


桜も終わった4月中旬。
突如思い立って千葉は房総方面へ向かった。
思い立ったのはその週の水曜日。
誰を誘うでもなく、ひとりでレンタカーを借りて
2軒のパン屋さんを目指してみた。


ひとつは、以前から訪れてみたかった九十九里浜のパン屋さん。
ひとつは、水曜日に初めて存在を知ったオープンしたてのパン屋さん。


ふたつの目的ができて初めて「よし!」と腰をあげたのだ。
関東圏のパン屋さんへ行くのにレンタカーをわざわざ借りるなんて
滅多にないことかもしれない。
(以前、アクアライン経由でマザー牧場にバンジージャンプしに行ったことはあるが(笑))

だけど、関東は関東でも、千葉は千葉でも、少々遠すぎるのが房総。
手段としてのクルマでの千葉ドライブは、
たとえ日帰りだとしても想像以上に非現実的な
旅以上の「旅」になったのだ。





レンタカーを借りるのに、東京の自分の家の近くで借りるのは定石だろうけど
どうもクルマの運転がそんなに好きじゃない(得意じゃない?(笑))私。
たぶん、後半は運転に飽きてしまうのが想像できるからだ(笑)。

一番安く、行けるところまで行ってクルマを借りるのがいい。
そこで、メトロの終点、西船橋まで電車で行き、そこでクルマを配車した。
西船までなら、定期を途中まで駆使して片道たったの230円。
我ながら賢い?!


夕べは飲み会だったので早起きはつらすぎる。。。
土曜日なのに6時半に起床、西船についたのは9時ちょっと前。
どうか居眠り運転になりませんように…

最初の目的地、九十九里浜にはオープンの11時に着きたい。
どれくらいでいけるか読めなかったので
9時に西船スタートにしてみたが、どうやら九十九里浜までは
1時間くらいで着くみたい。
だったら、千葉といえば…のあのお店に寄っても大丈夫?!

西船から九十九里までの導線上。
かれこれ訪れるのは3回目、おゆみ野のルクールさん♪
帰りに寄れたらと思っていたけれど、やっぱり確実に買うならば…

残念、朝早すぎたかバゲット類はまだ並んでいなかった。
ここのリュスティックは絶品なので…
でも、関東で三本指に入る絶品クロワッサンはあったし

はじめてのオレンジベーグルに、大好きなロールパンも2個、
生地がブリオッシュなのかほのかに甘いクリームパンも♪


ショリショリと細かい粒子に変わるクロワッサンは
相変わらず絶品で、クルマの中でカスだらけにしながらほうばった。
(すみません、画像は2006年10月29日DIARYを使い回し(笑))

初めて買うカレーパンは、焼きカレーパン。
これ、カレーというか、野菜たっぷりのミートソースのような気が(笑)
ほんのりカレーの香りがする赤いミートソースのような具も
生地も脂っ気がほとんどない至極ヘルシーなカレーパン。
カレーパンなのにきっとカロリーはものすごく低そう(笑)

よし、朝ごはんも済ませて向かうは九十九里浜〜♪
(しかしここで有料道路を間違えて「東京方面」に乗ってしまう(笑)。
うはーーー逆戻りしてますけど(笑)ここで痛い10分ロス!)






途中、九十九里の有料道路を通ると、いよいよ浜風が強くなって来た。
突然視界が開け、海が!!
運転中なので車窓から眺めただけだけど、
ほんとに外房まできちゃったんだなぁ〜。

グレーの海に白砂が広がる九十九里浜。
なんだか、その殺風景すぎる風景は、どこか外国の田舎の海のようにも見えた。



「目的地周辺です」
カーナビがアナウンスした。

丁寧に道沿いを確認しながら進むと、
見落としそうな看板を見つけた。
ここが…
nayaさんだ!

九十九里浜のある長生村。
海から一本内陸側の道路沿いに面した一軒のパンカフェ。
ちょうど、パンスペースとカフェの2つの顔を塗り分けたかのような外装。
海はここからは見えないけれど、強い浜風が吹く。
ここが…
一年前からずっと行きたいと思っていたnayaさん…!


「78」のプレートが打ち込まれたグレーの壁。
外枠だけ建築してもらい、内装などは自分達で施したという話だ。
随所にそのセンスのよさが伺える。

中がどんな雰囲気なのか、あえて私は知らなかった。
あえて、知ろうとはしなかった。
そして扉をあけると…

うわ…!
天井も空間も広い…。
壁際だけに並べられたパンたち。
それ以外は、想像力をかきたてられる空間。
なんて贅沢な…!

高い窓からは、わずかに注ぎ込む光が
晴れの日でもどこかモノトーンの落ち着いた空間を醸し出す。
そして、そこに置かれたパンたちの存在感。

もしかしたらまだ早い時間帯だったので
私が見なかっただけかもしれないけれどハード系オンリー。
すべての焼き色が美しく、黄金色に輝く食パンたち。

しっかり焼かれた色目のパンたち。
パンの色と同調するナチュラルなディスプレイたち。
すべてのパンたちがその見た目だけで私を魅了する…!

あはは!
このライ麦パンとカンパーニュのクープ!
どこか、おめんのような、顔のようにも見える!

ぱちぱちと音を鳴らす焼き立ての丸いバゲット。
どのパンもお値段は決して高くはない。

この場所で、これほどまでに素敵なパンたちに出会えるなんて
ただただ驚くばかり。
ここが極東のさらに東にあることを忘れそうになる。
いや、それをあえて自覚するからこそ驚くのである…

男の人が2人でやっているよう。
ひとりはオーナーさんらしき方。
ひとりはパンを焼く方。
どちらもすごく素敵な人で
それがますます驚きのひとつでもあり(笑)。

写真を撮らせて頂くにあたり、
お話もさせていただいた。
ほんとうはもっといろいろ、なぜこの場所にであるとか
お店のお名前の由来は…とか、なぜパン屋なのかとか、
あれこれ聞きたいことはあったけれど
近々出る某雑誌を見ればきっとそれがわかる気のではと
期待しているのである。

バジルとセミドライトマトのパン。
チョコスウィーツ。
ソーセージの入った辛めのパン。
僻地…といったら失礼だが、とても「遠く」にあるパン屋とは思えないくらい
雑味のない、きれいな味わいだ。
すごく、丁寧な、まめな印象を受ける。

チョコスウィーツは、少しビターな甘過ぎないチョコレートのパン。
時折口に飛び込むアプリコットかなにかのドライフルーツが
甘さと酸味を加味し、よりビターな生地を際立たせる。

ライ麦パンのハーフ。
ガッツリ焼かれた見た目通りに、なんて存在感のあるクラスト…!
甘苦い、香ばしさが食べた瞬間から口に広がり、
喉元をすぎたあとにもその甘い香ばしさが余韻として残る。
なんて美味しいクラストなんだろう…。

naya sevenは、4種類のドライフルーツと3種類のナッツが入っている7つの味のパン。
お値段もこれだけちょっと高めの700円。
(あ、これも7、だ(笑))
ねっとりと柔らかく、時折洋酒の香りも鼻からもわっと抜けていく。
濃厚な甘みが生地に馴染み、とても美味しい…


たとえるならどこのパンか…
どこのパン屋さんに似ているか…
思わずそういうことを考えてしまうクセがあるが
思い浮かばない。

しいてあげるなら、ゼルコバさんを都会的にした感じ?
沖縄のあのパン屋さんから風土感を差し引いた感じ?
北海道のあの海のパン屋さんから「さいはて感」を抜いた感じ?

いや…どれもちょっと違う。
ここにはここの、ここにしかないスタイルがある。
「村」と名のつく場所で、ゆるい空気感のある土地で、
なのにそのゆるさに甘えないきっちりとしたパン。
土壌に違和感なく溶け込む都会的なセンス。
その不思議な取り合わせに感動すら覚える…。
ほんとうに思いきって来てみてよかった。



気になる隣のカフェの方は12時から。
カフェの方も利用したいのでまた後で戻って来よう。
それじゃ、いってきます!





カーナビを次にセットするのは、
房総半島をもう少し南に南下した「いすみ市」というところ。
nayaさんからクルマで20分くらいのところだ。
もちろん、来たこともないし、この町の名前すら初めて知った。
(しかも、「いすみ市」ではなく「いずみ市」で検索してしまうほどに無知な私だった(笑))

会社の同僚とお弁当を食べていた時に
「千葉のローカル雑誌に、パン特集載ってましたよ〜」
そういって見せてもらった中に、
2008年2月にオープンしたばかりのパン屋さんを見つけた。

なんと、富ヶ谷ルヴァンで修行された方が
東京からこの土地に移り住み、
「農のあるパン屋」を目指しオープンさせたんだそう。
それを見た瞬間に思い立ったのだ。
「今週末、いってみよう!」と。



それにしても…
運転しているので画像には撮っていないが
な、なんていうのどかすぎるシチュエーション…
とにかくとにかくのどか過ぎて仰天三昧だった(失礼な(笑))

首都圏のはずなのに、といっては失礼か、
いかに、「都会」というものは、ごく限られたエリアだけのものであり
日本のほとんどはこういう風景なんだろうに、と思わされた。
別に首都圏に限らないことだったのだなぁ。。。

窓を開けながら運転すると、田んぼがゲコゲコなっている。
もしかしてこれってカエルの合唱?!
それがゆかいすぎてひとり運転しながら大笑い。



ものすごく入り組んだ道をぐねぐね進む。
途中でカーナビが案内を止めてしまった(笑)
そして、田んぼと畑の原風景の中へ進むと…

おわ!
ここだここだ、パン屋の看板があるー!
「パン屋 タルマーリー」さんだ!

ぐは!
の、農家だーー。
鶏とかが放し飼いになっていそうなイメージの農家。


こんにちは〜。

下駄箱に靴を入れて、スリッパに履き替えて中に入る。

ナチュラル色の木の壁の空間の中央にパンのテーブルが置かれ、
横にはオープンスタイルで工房が隣接している。
(横文字で言うと違和感があるが(笑))

ナッツやフルーツ、自家製のあんを使った
食べやすそうな円盤状のパンたちが並ぶ。
食パンもあり、どれも優しい顔つきをしている。

おお! これってそのまんまメランジェだー。
これも買わせて頂きます♪


工房にはご主人と若い奥さん(私より年齢下かも?)、
レジにはお手伝いのお姉さん。

東京の「どこ」から来たか、という話をしたら
えらく驚かれてしまった。
それから延々、パンの話になり…
ずいぶん長居させてもらってしまった(笑)。

パン研究に熱心なご主人で、
「今の東京のおすすめパン屋さんはどこでしょうね?」と
いろいろ聞いて来られるので、私も最近のパン屋さんの話をする(ある意味専門分野(笑))
すると、やはり狭い世界か、知り合いのパン屋さんの話になったりと
盛り上がってしまった(笑)。
なんでも来週、代々木公園で開催されるアースデイにも参加するから
そのときにいろいろ行ってみたいとな。
えええ? 来週来るんでしたか?!(笑)
わざわざ入れ違いで出向いて来ちゃいましたよ、私!(笑)

母屋と庭に面したテーブルでコーヒーとパンをいただくことにした。
このテーブルと椅子がどこかでリサイクルしてきた感じで(笑)
思わずニタリと笑ってしまった。

この和食パン、すっごく美味しい…!!
(画像がしょぼくて魅力伝わらないかなぁ〜スミマセン)

つややかに伸びがあり、甘くて余韻のあるパン。
かなり甘いのに、もちろんそれは砂糖の甘さなどではないのはわかる。
でもこれは何ゆえの甘さ…?

すぐにぴゅんと工房のご主人に声をかけた。
この食パンは、米と米麹で起こした酒種で作っており
お米と菜種油をつかっているそう。なーるほど!
ご主人があれこれ試行錯誤して産み出したオリジナルの傑作!
これ、是非食べて欲しいなぁ〜

奥さんお手製の具が入った菜の花のベジ・バーガー。

パテは黒豆、生しいたけ、長ネギ、オートミール、クルミなどなど
美味しそうな素材がわんさか入ったもの。
さらに豆腐のマヨネーズで和えた菜の花とニンジンを
オリーブオイルのバンズにサンド。

春らしいバーガーを、春らしい暖かい日射しの中で
大きな口をあけてがぶり。わーん。幸せ…。

そして、まだできたてのメランジェ。
自分でスライスして食べてみると、
うっは、ウマスギ(笑)。
もわっと大きなコクが広がって、奥に奥に突き進むよう。
うっわーん、美味しいですよぉぉ。
またまた工房に駆け寄って報告してしまうのだった(笑)。


この他、自家製あんこが甘さが非常に控えめで
小豆そのものの風味が浮き上がってるあんパンもいただいた。
ごちそうさまでした!



「農のあるパン屋」…とは?
農のある、というのは、決して自分達が「農家」をやる
という意味では無いそう。

野菜をつくる「農」があれば、米を作る「農」もある。
そして、パンを作る、ということも「農」であること。
その土地で生まれたお野菜や穀物をその土地で回す、
そのつながりの中で存在することが「農」であるということ。

そんなお話を聞きながら、私は嬉々としていた。
またひとつ素敵な出会いがあったことに。
パンのある生活が、こののどかなエリアにも
またひとつ根付くということに…






タルマーリーさんところで壁にかざってあった「米」Tシャツ。
「あ、それ、さっきnayaさんところでもマスターが着てましたよ?」
すると、そのTシャツを作っているのは
手伝いをしているお姉さんのダンナさんが作っているそうで、
すぐ側にある「ブラウンズフィールド」でも置いてもらっているそう。
じゃあそこに行けば色違いが見つかるかな。

ここに来てはじめてブラウンズフィールドさんの存在を知った。
どうやらとても有名なマクロビオティックのカフェがあるんだそう。
「あ、今来た道に看板がありました。行ってみますわ」

そういって、クルマに乗り込んだ。
また来週、代々木公園でお会いしましょうねーーー







「ライステラスカフェ」という看板はすぐ見つかった。
細い私道を入っていくと、もうひとつ看板を発見。
「ブラウンズフィールド」。
しかし、看板からは想像もできない、広大な敷地が
その後ろに隠れていたとは…

ええ?! 田んぼ?

ええ?! 畑の中に教会?!

これって、木のおうち?!
木の上におうちがある。
私が子供の頃、一番憧れてやまかった、
近所の木材置き場から勝手に持ち出して木を組んで
秘密の木の家を作った時に親たちに怒られた…
そんな憧れの「家」がっ!
わーん、南の島のフローネだぁぁ。。。


ここは、昔ながらの米作りとオーガニック野菜をつくり、
生活をする小さな共同体だそう。
農作業の対価としてマクロビオティックな食事と宿を提供する。
それで日本のみならず世界から若者が集まってくるそう。

水田からどろまみれになって母屋に戻っていく若者や
カフェで食事をする人(お客さん、ではなさそう…)、
なんだかここは…今まで来たことがないような場所だ。
こんな場所が日本にも…いや、首都圏にあったとは…

カフェでは、マクロビオティックの食事メニューがいただける。

古い農家の家屋を、エスニカンにお洒落なカフェに。
とてもゆるゆるとした空気感がある。

外に見える石窯。
いい香りが漂ってくる。
その香りにつられて私はピザを注文した。

豆腐マヨネーズにきんぴらが載った和風ピザ。
ちょっと酸味がきつくてクセのあるマヨネーズだったけれど
この生地は外カリッ、中もちっと、食感のコントラストが、
ふわっと沸き上がる炭の香ばしさが美味。
ピタパンのサンドも美味しそうだったなぁ…。

窓の外には、畑に干された洗濯物。
予定外の来訪だったけれど
なんか関東にいることを忘れるような場所だった。
そう、ここは東京からも日帰りでクルマで来られるような場所。
だけど、こんな生活をしている人たちもいるなんて…
非日常に出会うことが旅の醍醐味だとしたら
この旅はなんて「旅」以上に「旅」なんだろう!





さて、戻って来たのはまたまたnayaさん。
今度はカフェを利用させていただこうと思ったら…

おお、もうパンが完売。
そう、とても人気があるので午後には売り切れてしまうんだそう。
(だから私も今朝はえらく早起きして気合い入れて来た訳で…)

しかし、カフェの方も満席で、駐車場に停めることすらできない。
それじゃもう少し時間をつぶしてから出直します〜。

そして来たのは、すぐ裏にある九十九里浜。
画像にはないけれど、サーファーや親子連れがたくさんいる。
まだ風は冷たいのに、海はいってるよ。。。サーファーって凄い(笑)。

で、私はというと…
せっかく浜辺にきたものの、海は眺めるだけ眺めて
そのままクルマの中で昼寝をしていたのだ(笑)。
実はほんとにほんとに眠くて運転中なんども落ちそうになった(笑)。
いや、ほんとに「落ちた」ことが何度もあるのでシャレにならない!
30分くらい、ZZZ…

出直しした後、nayaさんで改めまして、カフェ。
もうフードメニューは終わってしまっていたようなので
最後に残っていたナッツのタルトとコーヒーを。
石器のお皿でサーブ。

コーヒー、とても美味ー!
そしてこのナッツのタルトも絶品。
濃厚なコクをもたらすナッツはキャラメルでまとめられ、
土台のタルトも実に美味しい。






もうすっかり日が傾き夕方に。
最後、西船へ戻る途中に大網を経由した。
ほら、旅なら旅らしくパン以外も食べないと(笑)。
そこで出るのはやっぱりラーメンですから…

なんで蛤とか魚介類を食べて帰らないかって?
そりゃーあなた、…ビール飲みたくなったら困るでしょ?(笑)

ここは、ラーメン関係者に教えてもらった評判の店。
時間がまだ早いので空いていた。

シンプルな醤油ベースに、味玉をのせて。
これがものすごく絶品…!
スープ自体、混じりけのない素直な味わいで、いくらでも飲めそう。
麺がえらくコシがある。まるで包丁でカットしたかのように
四角くエッジがあるような麺だ。
そして味玉も自然な味付けで美味!(塩っぱすぎる味玉のラーメン屋が多いから、、、)
でも、スープはがまんして全部は飲まなかった。
今日は妙にトイレが近く(笑)、何度コンビニを利用したことか(笑)。
帰り道困らないようにと…


渋滞に巻き込まれ、帰りはつらかったーー。
ひたすら睡魔との戦い。眠い、眠い、だれか運転変わってーー!
叫びながら、あちこちビンタしながら必死にもがいた私。
ああ、西船でクルマ借りてよかった。。。
絶対東京まで帰れなかったと思うのだ(笑)。





突発的な千葉のひとり日帰りドライブ。

近いようでいてとても遠い場所だった。
短いようでいてとても長い一日だった。
同じ房総だけどスタイルがまったく異なる2つのパン屋さん。
どちらも魅力的で、どちらもまた会いたくなる人たちとの出会い。


私はあのときの旅を思い出していた。
昨年9月の中国四国旅

あの時に感じた、パンの広がり…
都会から田舎へ移り住み、パンとともに暮らす。
パンの美味しさがまたひとつ、広がる、伝わる。
「パンの美味しさは中央のものだけじゃないよ」という
なんとも矛盾した喜びを私は噛みしめる。
(って、田舎田舎って…すごく失礼なんですけど、自分?!(笑))


私の生活の中にはない、「非日常」は、すぐ隣にある。
すぐ隣の千葉県にも…。
そんなことを噛みしめた、房総ひとり旅。



*余談*
例の「米Tシャツ」を買った。
裏には【no rice,no life】と書かれている。
「米なくては生きていけない!」とな…

うーむ、私が着たらどうにもこうにもウソっぽい…(笑)


2008.4.12



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