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パンある日記(仮)

2006年1月31日 (火)  若き寿司の伝道師。

生まれてこの方、○十数年。道産子でありながら寿司が食べられないハンデ(←ただの偏食)を克服したのは10数年前。だからお寿司歴はそれほど長くはない。…でも…でも…断言できる。私がこれまでに食べたお寿司の中で一番美味しかったといえる、今夜のお寿司!!!

青年が握る酢飯は、まるで空気を一緒に握っているかのように軽く粘りがあり、まろやか。自分で田植えして収穫して…って、そこまでする寿司職人がいるのか?! まるで自家栽培小麦でパンを焼く人みたいじゃないか!(って、また例えがパンだよ)。…あぁ、あのお寿司たち…。くらくらくら、思い出しただけでもめまいがする…。

素敵なプライベート空間での心からのおもてなし。こんなシチュエーションだから余計美味しかったのだろうか? いや、そうじゃない。たぶんそれが屋外で食べても、会社の中で食べても、きっとものすごく美味しかったんだろうと思う。パンを一週間くらいがまんしてもいいくらいに旨かった!(←ほんとか?(笑))

2006年1月30日 (月)  信頼しているパン。

「大事なパン」を冷凍保存したとき、どうやって食べるだろう。きっと定石はベストは焼き戻してあげること。少しでも焼きたてのコンディションに近づける…大事なパンには手間と時間をかけたい。それが人情…ならぬパン情ってやつだろうか。

…でも、「信頼しているパン」、ならどうだろう。私は信頼を置いているパンはあえて「会社の昼に持参」することが多い。冷凍庫から出してそのまま何をするでもなくお昼まで放置されるパンのかけらたち。でもでも。焼き戻さなくても、放置していても、どんな逆境でも美味しく食べられる、そう信頼してるパンなら、時と場所と道具を選ばない。

今日のお昼の持参パンは先週のZヨーグルトライ、Nのコンプレ、ロデヴのスライスたち。

そうそう、このソーダブレッドも、私の持参・超定番。

2006年1月29日 (日) その2  リュスティック@ニコラ塾

守谷ニコラ食堂、二週続けてになりますが…他ならぬリュスティックです、もちろん参加です!

内容もさることながら、いろんな意味で私は今日、このニコラ塾に参加できてほんとによかった。よかった!!

ESSAY57番にて緊急アップしました。
来月、再来月のニコラ塾に参加される方はネタばれ必至ですので、できるならご覧にならない方が良いと思います、注意!
…って、勝手なことばかり言ってますが(笑)。

2006年1月29日 (日) その1  アド街天国の余波は、ここ、水海道まで

本日、ニコラ塾。私はなんつっても「つくばEX」に乗りたかったのーー! のーるーのーのーるーのー。駄々をこねて北千住から遠足気分で乗車。きらぴかなプラットホーム、ストライプがサイケな(?)車内、スムーズな走行! 快速で守谷までほんの20分! この近さには驚いた。でも、たったの20分の乗車で700円っつーのも驚きだ(笑)。

15時からのニコラ塾の前に、私たちは水海道へ立ち寄り。守谷から水海道まで10分。常総線で水海道まで行くのは久々すぎる。駅の改札は自動になっても、駅周辺にブラジルの風が吹くところは変わらん。

駅からNまでは歩いて5分くらいだが、Nの手前の踏み切りの前ですごいものを発見。

バス停「踏切」(笑)。

ほ、他にネーミングは無かったのかよ…。



昨日、テレビの「アド街」で松戸Zが紹介された。今頃すんごい混雑だろうなー先週行っておいてよかったねーなんて話していたら…まさかまさか、余波は水海道まで及んでいたのだ。番組で、一瞬だけ2004年AAベストパンのランキングが映し出されたが、そのとき6位に水海道Nがランクインされていた、…ただ、ただそれだけなのに、お客さんが殺到!(笑) 13時なのに、なぜにパンがないーー?! 前代未聞の出来事に(失礼w)聞いてみるとどうやらアド街効果らしい…。おそるべし。

結局、ソーダブレッドとお菓子を買っただけ(笑)。うぅぅ、今日水海道でたくさん買おうと思っていたから冷凍庫空っぽよ? 明日から何食べればいいのー。でも、ニコラ塾できっと「おみやげ」がもらえるもーん。

しかし驚くべき「余波」。そして「踏切」(笑)。

2006年1月28日 (土) その1  北風の強い日の上原パン案内

西は名古屋からパン友ご夫婦が来京。北風の冷たい昼下がり、待ち合わせはルヴァンのルシアレにて(05/12/18日記参照)。ていねいに淹れた珈琲(ルシアレのコーヒーは「珈琲」と呼ぶのが似合う)と、本日のパイ。画像は百合根のパイ。百合根で作ったあんを包み込んでいる。白あんに胡椒を入れたような味わい(笑)。

実に仲の良さそうなお二人、今朝は立川まで行ったのに野菜のカンパーニュは売り切れ、西荻窪まで行ったのにベーグル売り切れ(笑)。とほほなお二人には「東京のパン巡りメッカ」である上原を案内すべし!(笑)

もう売り切れだろうなーと思われたまるちゃんではかろうじてラスト3個のベーグルが残っていた。「これを食べて泣いて! ぜひ泣いてーー」とツナサンドを買わせる。3軒目のPVでは先日食べたオリーブのパンを買わせ(1/14日記参照)、最後は4軒目のキャタネさん。夕方でもうパンは全然なかったけれど、お店の雰囲気だけでも触れてもらえてよかったかも。

あちこち連れ回した挙げ句、「東京駅ではTOKIAと丸ビルへ!」と押し売りする私(笑)。自分は普段、パン屋のはしごは一軒一軒の感動が薄れるから、と論じているくせに、やっぱりせっかく来た方には美味しいパン屋をあれこれ薦めたくなっちゃうよ(笑)。

帰りの新幹線から嬉しいメール。「ツナサンドで泣いてます!」…やった! 私まで嬉しくて泣いちゃうよー。また東京パン、味わいに来てくださいね。さぁ、次はどこへ行きましょう?

2006年1月27日 (金)  ベリーダンスで舌鼓@江古田イスラエル料理店

月1恒例の元地元の飲み会(前回は12月9日)。今日は隣町の江古田のイスラエル料理店…そう、私が学生の頃通い詰めていた大好きな店(2004年7月17日日記登場)。今日も大人数が集まって、かんぱーい…をした直後からベリーダンスショーが始まった。

何度も通っているが、ショーを見たのははじめて(土曜のみだとか)。チチバンドいっちょで登場した金髪のお姉ちゃんがラモンHGばりの小刻みな腰の動きで魅了……というよりも、そのたっぷり載った腰回りのお肉を凝視していた私…あんだけ動いてもダンスって意外と脂肪燃焼には貢献しないのかな?(笑)。

絶品のスープ(辛いミネストローネ)と、私が知る限り一番うまいピタサンドとビールをジョッキ4杯(ワインが無ければそこまで酔わないのです、私)。でも悲しいかな、私は終電で帰らなきゃ。みんな徒歩でチャリで帰っていくのと反対方向に一人歩く。毎度ながら、ちょっぴり切ない帰り道。

2006年1月25日 (水)  カレーうどんを求めてインドカレー

友達とのミーティングなのに仕事が終わらなかった。とほほ、会社に戻らなきゃならない。せっかく「酒」飲めるかなと思っていたのに…。そこで、ふと「カレーうどん」が食べたくなった。「カレーうどん」(アトレの店じゃない)の店の地図をプリントして待ち合わせの上野に向かう。人と会うのにすでに「カレーうどん」を食べると決め付けている私って…。

アメ横のうさんくさい飲食店をひやかしながら、そのうどん屋を探すが…そのカレーうどん屋、どこにもない!! なくなっちゃったのかーー。8時半には会社に戻らないとならんのに、あてもなく食べるもの探してさまよう私たち。にょーーーぅ。ごめんねぇ、このままじゃ「たった一時間の昼休みを店を決めかねてさまよって時間がなくなって食べ損ねて結局チェーン店でパンを買う人」のようになってしまう!(←私、よくやります)

結局、行き当たりばったりでインドカレーのお店に入る。上野御徒町のすぐ近くの「はる…」なんとかというカレー屋。雑居ビル、しかも地下、光もささぬような穴蔵的な場所。店には客が誰もいなくて、ドアをあけた瞬間に「やめる?」と顔を見合わせるような雰囲気がただようような、そんな店(笑)。

ところがここのカレー屋さん、コスパがすごくよかった。ビールセット1750円は中ジョッキ+パパジ(胡椒の効いたせんべい)+サラダ+タンドリーチキン(野菜たっぷり)+カレー+ナン。これだけついてこの値段、しかも夜! ゴマのナンも、めちゃくちゃでかすぎて半分も食べ切れなかったのでしっかりお持ち帰り。

ぷはー。ビールがうまぁい♪ …ていうか、あなたこれから会社戻るんじゃ?(笑)

2006年1月25日 (水) その2  2006年ガレット・デ・ロワ事始め。

ようやく、ようやく、よーやく! 今年最初のガレット・デ・ロワ食べ始めなりー!! 先日キャタネさんに行ったときには1000円のホールしかなくて諦めた。今朝はぬわんと400円の「プチ」があるじゃないか。すまん、ラスト1個のようだったので、私が食べ占める! 今夜会うパン友ちゃん、無体を許せ。

ラペサンドを満喫したあとはおもむろにナイフを取り出しざくざく…っと切り分ける。同僚と一口ずつ口に入れ、二人同時に脱力…!! 「うはっ…(言葉ニナラナイー)」 キャタネさんのパイ生地は、大胆な厚さ。一層一層がとっても厚い。味わいが実にしっかりしていて、おかしな話、スケール感を感じたりもする(笑)。クレームダマンドも、部分的にじとじとと甘さが濃厚な部分があったりと…強弱をつけながら私を揺さぶる〜!! ぬわんて旨いんだ!! 

ちなみにこんなちっこいガレット・デ・ロワにもちゃんとフェーヴが入っている。イエーイ! 私が当たった。今日は私が王様ね! …って、私が一人食べ占めていたんだから世話がない。

2006年1月25日 (水) その1  毎日食べたいラペサンド。

朝、ちょいと早起き。
今夜はパン友さんとミーティングゆえ手みやげなど見繕いに、「朝からやっててよキャタネー」に寄っていこう。

自分では、たった30分早く起きただけでも「えらく早く起きたな、自分!」なのに、きっとこの店にとってはたいしたことじゃあない。私が目覚める前から開店しているのだから。

お昼用に買った、愛するラペサンド!! お昼ころにはもう湿気ているかなーなんて思っていたら大間違い。なぜこんなにもガリンガリンにハードなのだろう。容赦なく私の口内を裂傷だらけにしてくれる(笑)。こんなにもニンジンとツナがたっぷり入っているというのに…こんなにレーズンは汁をすってジューシーなのに…。あぁ…ほんっとに美味しい。つくづく美味しい。キャタネさんのサンド、つくづく「毎日食べられたら本望だ」。(*もちろんバインミーも毎日食べられたらなぁ。1/8日記参照)

ほんのちょっと早起きすればそれは無理な願いじゃ決してないのに……夜更かし組の私には、並大抵なことじゃあない。だからなおさら美味しさは加速するのかな。

2006年1月24日 (火)  オザマンド進化形

久々に食べたZのザマンドが! プレーンになっちょりました。プレーンです。前に食べたときは「紅茶」味だったのだが(相当昔である)、プレーン! クルマに踏んづけられちゃったのね的ぺっちょり型。しとしとシロップに浸され、中にも外にもたっぷりのクレームダマンド。そう、某MKザマンドに似てます(笑)。

クレームダマンドとクロワッサンの接点がふにゅふにゅっとプディングみたいになっているのもウマーぁだし、かろうじて残っているクロワッサンのカリカリ部分もウマーぁ!! いくらMKのと作りが似ていても、やっぱり違う。Zの猛々しいクロワッサンだから、甘すぎなくて頼りがいがあるってなもんです。いやいや、どっちも好きですバイ。


*過去にZで買った紅茶ザマンドは2004年6月27日日記参照(最近、過去のDIARYから画像とか探してくるのが大変になってきた(笑))

2006年1月24日 (火)  ありがとうを伝えたい。

最初の頃はただただ、美味しいと言っていればよかった。うれしいことがあったら、そのまま何も考えずに書き綴っていた。どこへ行った、誰と行った、何を食べた、何をどうしてもらえた。

でも、ネットで受けた数々の恩恵は、その逆の痛みもあることを忘れてはならない。たくさんの人に見てもらえる「パンサイト」になってから、書きたいことと書けることの隔たりが少しずつ生まれ始めた。だから「美味しかった! ありがとう!」その言葉だけは直接、その場で相手に伝えておかなきゃいけない。何も語れなくなる時代がくるその前に。

HPを初めて2年強。もうすぐ40万ヒットのようだ。いいことばっかりじゃなかったけど、それでもやっぱり「みてくれてありがとう!」その気持ちの方が遥かに重い。

まるで最後の言葉になりそうな雰囲気だけど、……


ざーんねーんでしたぁぁ。私はまだまだ「このパン」やりますよぅ。画像はヨーグルトライ。このサイトを立ち上げる前からの私の遠恋パン。…でも、この3年でずいぶん近距離恋愛パンになったものだなぁ。

2006年1月22日 (日) 夕  思いと、思い入れと、思い出と。

友達の車に乗せてもらって目指すは水海道。

いったいいつぶりだろう。新取手のカフェでイベントが続いてから、守谷に食堂が出来てから、守谷止まりだった気がする。

久々に訪れた水海道のお店には、見慣れた、愛すべきパンたちが待っていた。そう、水海道に行けば、あのパンたちに再会できる。もう二度と食べられない、と思っていたあの味を。足を伸ばせば、いつでもこの味が食べられるようになったことの贅沢さを、改めてしみじみと思い出された。


友達がパンを選んで買い物をしている間、軽いめまいを起こす。断片的な記憶が一気に私の中に押し寄せ、瞬間的に私をパニックにおちいらせる。

水海道だから生まれた出会いもある。階段をのぼり、2階で焼き上がるパンを待ちながらたわいもない話をして時間を過ごした。こんなに時間を過ごし、味わい、思いを込めた店は他にない。押し寄せた記憶のかけらたちには、私がESSAYやDIARYに残していないものがいくつもいくつもあった。パンと、パンの周りにある、あらゆるもの。

そうだ。前に一度こういう気持ちになったことがある。あのときの気持ちに少し似ている。今でもはっきり覚えている。たとえ、それを書き留めていなかったとしても。





今日は、思い入れの強いパンを3つだけ。それほど多くはない種類のパンたちの、ひとつひとつに私だけのストーリーがあり、出会いのエピソードがある。だからどれが「一番!」だなんて言えない。どれもが「一番!」だから。フリュイだって一番。バゲットだって一番。コショウ胡桃だって一番。そして、リュスティックだって一番。すべてが一番。

帰りのクルマの中でバゲットを囓った。少しヒキのある、あの食感。かき餅のように香ばしくも甘い、甘い味わいと、ヘチマスポンジのように押し返す弾力…。

フリュイを囓った。誰がこの味を否定できるだろう。
コショウ胡桃を囓った。こんなにもすさまじい胡桃のコク、他のどこで食べられるというのだろう。

とまどうくらいに美味しかった。震えるくらいに美味しかった。


ここにしかないな、そう思った。

…ここにしかない味。ここでしか出せない味。それが守られ、そこにある限り。

2006年1月22日 (日) 昼  食堂in守谷は「思いがけない」フルコース

*最初にお断りしておきます。このコースは、ランチとしてはソレ相応の代金を支払いしております。決して特別扱いとかそういうことはないので誤解無きよう…*


乗り慣れた関東鉄道の車窓は、見たこともないような銀世界だった。ここは茨城、東京より千葉より北上しているなぁと実感する。いったいここはどこ(笑)。

新守谷の駅から徒歩で食堂へ。めずらしくRZでセーブしたからこの長い道のりは空腹を促す。よしよし、作戦通り? 新年「N食堂始め」は思いがけないミス(?)で、思いがけないおまかせコースのランチになった。昼から"Nicolas"という名のシャンパンで乾杯。いったいどのくらい料理が出てくるのか、読めない、ミステリーランチコースのスタート!!

●前菜
里芋のトマト煮に、酸っぱいピリ辛ささがきゴボウに、カレー風味のビーンズ、トマトと蒸し鶏。そして、スナッキーなプチバゲット。まるでグリッシーニのようにぽりぽりカリカリ! 

ひととおり食べ終わると、私たちはひたすらパンをつまむ。「この後どれくらい出てくるんだ?」全く先が読めないのに、グロフリュイをつまむ手を止める術を誰も知らない。フリュイを食べるとほっとする。「ニコラ味」がちゃんとここに健在していることを確かめられる。

●魚料理
白菜で包まれているのは竹の子とほたてと白身魚! 赤ワインとバルサミコ風味のソースは酢酸が効いて鮮烈。なんといってもゴーヤチップスを一緒に食べるのが美味! そしてこのソースをバゲットでぬぐって食べるのがたまらなかった。「みんなみんな、バゲットでぬぐって食べるべしよ!」何様のつもりか、ついつい命令してしまうのだった(笑)。食べるべしよ!

●肉料理
チキンがどどーんと。こんがり焼かれた皮が香ばしい。ちょっと淡泊なチキンには黒酢のような甘酸っぱいソースがフォロー。ナイスフォロー。これにはやっぱりコンプレを浸して食べるのが良い具合。

●パスタ
「冷蔵庫の残り物で作るような、まかないチックなパスタで!」のリクエストには、こういう風に切り替えされた。無農薬自家製ほうれん草を下敷きにしたベーコンとたけのこのクリームパスタ! このほうれん草がめちゃくちゃ力強い味で、思わず「昔ながらのほうれん草!」と誰もが口にした。これは美味しい…! たっぷり残るクリームソースには、マンデルブロート(アーモンドのライ麦パン)や、ロデヴ、カンパーニュたちで残さず吸い込ませる。うまーい! 

パンをあれだけ食べてもパスタを切望してしまう。もう、お腹の中はパンとパスタが縄張り攻防戦!(笑) 

●デザート
このタルトがサプライズの固まりみたいなモンだった。タルトはクリスマス菓子のスペキュロスのような、ジンジャークッキー! これに、まるで今炊きたてほやほやというくらいにぽってりと固まったカスタードがたっぷりとかかっているのだ。もうこれだけで降参てな具合なのに、中にはベリーがころんと埋もれていたのだ。…さらにその奧には、小豆がころんころんころん…と…! あぁ、驚き何段仕掛け?! むむむ…


先が読めないミステリーコースは、すっかり私たちを席に根付かせてしまった。お店を出たのはもうすっかり夕方。また近々来るんでよろしくーと手を振り食堂を後にする。私たちが見えなくなるまで見送ってくれる姿は、3年前の水海道から変わらない。

想定範囲外の思いがけないフルコース。「2006年食堂始め」には、贅沢すぎるサプライズなスタート。まるで2006年のNを占うかのように…。

2006年1月22日 (日) 朝  いつもと違う、いつもと同じ、いつものRZ。

「常磐線に乗るときはZには寄らない、ハシゴしない」
これが私のポリシー…なのだけど、なんともそれはゆるい、甘い、いいかげん(笑)。11月からごぶさたしているZ、もう限界、がまんできない。私はZ行くし!(笑) 「2006年Z始め」は朝Zで。

大雪の翌朝も雪は残ってる。通い慣れた北小金からの道のりは、見たこともないような銀世界だった。明らかにそれは東京よりも雪深い寒い地方だった。って、ここは千葉なんだけどねぇ(笑)

雪の日の朝9時のZは昨今まれに見るほどに空いていて(ただし「いつもよりは」程度。客足は雪でも途絶えない)、パンを選ぶのにぐるぐる何回転できただろう。パンをゆっくり選び、2階でゆっくり「目玉焼き」を食べ、ゆっくり語らう。いつもと違って私たちはお昼のためにセーブ。…といっても、食べ過ぎるいつもよりは、の話。ちょっといつものZとは違うよね、雪の朝だから。新年最初のRZだから。

おっとっと。気付くと満席、やっぱりゆだんならないRZ。テンチョたちの相変わらずの元気は雪をも溶かすほど。思いがけず友達にも何人も遭遇してしまう。あはは、やっぱり今年もZだね。今年も変わらずいつもと同じく、とてもよろしく。

2006年1月21日 (土) その2  アボカドバーガー@富ヶ谷ARMS

代々木公園の側にあるカフェでお昼ごはん。ほんの数席しかない小さなカフェだけど、席数が少ないのでゆとりがある。むしろ広いカフェ、と錯覚してしまう。本郷のFIREハウスの元店長さんが開いたお店だそうで、ここにあるメニューは当然、ハンバーガーとサンドイッチとホットドック。アボカドバーガー1000円と生ビール600円。ちょっとお小遣い(?)が入ったので奮発してみる。

お肉も野菜もアボカドもとてもジューシーで美味しいのだけど、一番美味しく感じたのはなんといってもバンズだったかもしれない。パン好きには嬉しい誤算! 表面のこのつややかな焼き色を見て! ふんわか甘い生地が、香ばしい香りと焦げ目が付いた、あの味わい。きっとパン好きさんなら想像できるでしょう。

休日のランチに1000円って別に高いとは思わない。でも今日はなんだか特別なランチをしている気分。同じ1000円でも、ハンバーガーだと「なんて贅沢してるんだろ、あたし」なんて思ってしまう。昼間からカフェでビールってのも、ろくでなし気分で贅沢贅沢。スープまで注文するほど懐具合は暖かくないよね。じゃあ今夜はあったかいスープをたくさん煮込もう。

2006年1月21日 (土) その1  雪の日の神社に故郷を想う。

太平洋沿岸、大雪警報。
午後になっても止まない雪は、東京を東京ではなく変えていく。まるでふるさとに戻ったかのように町は白。町は黒。白黒だけのモノトーンに様変わる。

私が大学の入試試験を受けたときも、こんな大雪の日だった。こんなうっすらと積もっただけの雪で交通が止められてしまうなんて、私のふるさとでは考えられない。なんってここは弱い町なんだろう。

そんな偉そうなことを思ったかどうかは覚えていない。でもふるさとを離れてひとり上京をした。気付けばあれからずいぶん季節はめぐった。あのときは、こんなに長くここに住むことになるなんて思っていなかった。先のことなんてわからない。10年前の私が10年後の私を知らなかったように、今の私が10年後のことなんてきっとわからない。

年をとったものだなぁ…と、白い神社に足跡をつけながら凍る境内をそろりそろりとくだっていった。ふるさとの山の麓の白い神宮を思いながら。

2006年1月20日 (金) アフター6  丸の内つれづれ報告(つまらないので読み流してくださりたく)

超〜久々に6時で退社。あぁ、今夜はコンビニ飯食べなくていいのね?!(笑) 久々に丸の内遊びできるのね?! あぁ、シャバの匂い〜!!



大丸。
毎日のように寄って帰っていたあのころが懐かしい。今の私にはそんな時間もパワーもない。あのころは、ほんっとに元気だった私。
会社 →(徒歩15〜30分)→ 大丸・丸の内 → 地下鉄 → 池袋のデパートハシゴ →(徒歩30分強)→ 帰宅。
こんなことを毎日のようにしていたあのころ。……なんて元気だったのだろう!(笑) デパートに寄る、というのは私の中の「元気バロメーター」みたいなものかも。最近、全然パワーレス。トホホなり。



丸の内D&D。
通勤経路が変わってから、とんと通えなくなってしまった。久々に行ってみると…レストランはお客でいっぱい。「あれー、お客さん入ってるなぁ。安泰なのかなぁ」と思っていたら、実はレストランの業態はやめて、パンとコーヒーをイートインできるデリカテッセンのスタイルに変わってしまったのだ。もちろん料理やお酒のメニューも健在だけど、敷居が低くなってしまった分…ちょっと寂しくなったかも。

パンも、6時からは20%引きになっていた。パンの品揃えももう寂しい。オリジナルのマフィンと、DPのドーナツとベーグル、そしてA・ド・リーブのパン…くらいしかない。あれま。変わっちゃったねぇ。とりあえずDPのシナモンベーグル(200円→160円)をテイクアウトする。……かっちんこっちんのパサパサ。あれま。あれま。変わってないねぇ、こういうとこは(笑)



丸ビル。
どんなにたくさんのビルが丸の内に出来ても、やっぱり私は丸ビルが好き。洋服もフードも、好きなものが必ずある。閉店間際のJUハイムは相変わらず、気持ちがいいくらいの売りきれっぷり。選択肢がなくてビミョーな心境だけど(笑)、やっぱり「パンが売れ残る」姿を、私は見たくないモン。大好きなバゲットマローネンを買えたらそれでいい。丸の内だから買える、JUのパン。

2006年1月20日 (金) 朝  向かい酒…ならぬ、向かいパン

目が覚めて青くなる。また寝坊、今週何度目だ! 今日はさすがに朝飯食べる時間もないのでそのままダッシュ。…走ると夕べの酒が頭を刺激する。むかむかするぅ〜!

…なのに、会社に着いて朝ごパンを買いに行ってしまうバカ。しかもオフィス街のパン屋を選ぶ私は大バカか(笑)。朝は、昼の焼きたてオンパレードとは違って、甘い系や冷めた総菜系しか売られていない。でも私の大好物のエッグボールは朝の定番。タマゴサラダを大量に投入、生地で包んでいるはずなのに、タマゴサラダが生地をぶちぬいておもむろにむき出しになってる(笑)どこが包んでいるんやら…。火を通したタマゴサラダはものすごーく旨いのである。不思議とさっきまでの胸のむかむかが収まった。

むちゅむちゅした生地とタマゴサラダ。あなたは二日酔いの朝に食べられますか? ええ、私は食べられます(笑)。

2006年1月19日 (木)  ろれつが回らん回らん くらんくらん

「ほんとに東京か?」と首をかしげたくなるくらいに極寒の夜。中野坂上の酒屋さんの奧にある立ち飲みワインバーに呼び出される。素敵なメンバーでの楽しいワイン会。初めましての方もいたのに、ものの5分でうち解ける。

このプチコニシという立ち飲みバーは、ワインもさることながら料理も美味しい! 鴨のリエットやクスクス、寒ブリのカルパッチョ、煮込み料理、わさわさ食べた。ワインバーなのにのっけからビールを飲む飲む。ワインも、気付くと注いでもらっちゃて飲む飲む。

常にグラスが空くことがなかったので一体何杯飲んだのか覚えていない。ただ、閉店までの3時間以上、ずーっと立っていられたのだから足は無事…だったのだろう。でも呂律が回らない(笑)。私は酔っても全く顔に出ないが、、、「ろれつ」が回らなくなったらもう、もう手遅れ…なのだ。

楽しい宴をお開きにした後、タクシーで自宅の駅まで。そこで飲み直したのだけど…ほんっとにぐるんぐるんだったのだ。マジで目が回っていた。カウンターで隣り合わせた常連さんと話している間もずーっとぐるんぐるん。

深夜2時。さすがにもうダメだ、帰ります、、、家までS字カーブ歩きで余計に遠かった。家で毎晩晩酌しているのに、どうしてこんなに酒に弱いのだろう、私の舌は?!

2006年1月18日 (水) おまけ  要冷蔵◎ベーグル

私はパンに詳しい。…けど、実は何を隠そう、コンビニにもかなり詳しい。だって、残業の時の晩ご飯は全部コンビニで買ってくるしかないんだもん…。秋からずーーっと晩ご飯を家で食べてません(泣)。まぁいい、いつかきっといやでもヒマな時期がくるさ…。

マイラーである私はedyのためにせっせと「ap」を利用。最近の「ap」はスープ類が充実。でも「711」の総菜は味も好きだしおでんラブ。「law損」は、カードが使える貴重なコンビニだけど、好きなのはおにぎりくらいか、と。

さてさて、コンビニ論議はどうでもいい。今日、apで衝撃的なものを発見。なんと、ペトロのベーグル(ブルーベリーとチョコチップの2種類)が売られているではないか。…し、しかも「冷蔵庫」に。しっかり袋に「要冷蔵」と書かれているではないか(笑)。おいおいおいおい、パン好きとしては、袋パンと一緒に並べられるよりも遙かに痛みを覚えた。あぁ、いたたまれない…ほんっとにやめて。あぁ、やめてぇぇ。かちかちに固くなっているそのベーグルを、私は救済するすべもなく、結局かぼちゃほうとうにした。
誰か、助けてあげて(笑)。



*1/19(木)追記*
昼、時間がなかったので結局これを買いに行ってしまった(笑)。夕べはあれだけ売れ残っていたのに、昼過ぎはなんとチョコチップ1個しか残っていなかった。売れてるなぁ〜。

しかし…夕べから冷蔵庫に並んでいたこのベーグル、賞味期限が1/21ってのはどういうことよっ。要冷蔵ってどういうことよっ。プリンじゃないんだから!(笑) しかも…もう、ご想像どおりの「ぱさぱさ…ふぁさふぁさ…」な食感。そう、冷蔵庫に入れちゃいました食感。レンチンしたけど、…むーー。チョコの味がちゃんとするから、普通の人にはそう違いはわからんだろうけどね、パン好きには致命的だと思うのだ。この食感って。

開発者よ、ペトロのベーグルをコンビニに導入するのはリサーチのたまものであろう。しかぁ〜し! パンの保存方法までちゃんとリサーチしてくれよぉぉ(笑)。まだまだパンの正しい保存・食べ方が世の中に浸透していないことを憂う、オフィス街のコンビニにて。かしこ。

2006年1月18日 (水)  やるやんフランソワ3

今日は重役出勤(←単に寝坊。午前半休を取りつつ11時には出社…3時間もタダ働きのハメに)。重役らしく、豪華にパンでも買っていくか(笑)。

表参道Echikaのフランそワ。3度目のフランそワである(12/2と12/4日記参照)。いや、けっこー旨いのよ、フランそワ。サンドイッチの具も、どれだけ選ぶのに迷ったことか。

●本日買うのは、サーディンレギュームグリル。Vのカスクルート並みにたっかいんだが、これ、見た目よりボリュームがスゴイ。ていうか、一体何匹のイワシを私は食べたことか(笑)。きっと缶詰一缶分はゆうに食べたに違いない。その下にはさつまいもとナスとズッキーニのグリルが(パプリカも入っていたかどうかは覚えてない)。こやつらの脂がじわじわ染みこんだバゲットは、すでにヒキが出てしまった逆境をはねのけ、結構旨かった。

比べてはなんだが、バゲットは遙かにVの方が旨い(ていうかタイプが違う)。でも、この間Vで食べたプーレロティより美味しかったのだ。…たぶん、バゲットは旨すぎてもバランスが悪いのかも。レストランで旨すぎるパンが時に料理の邪魔になるように。

●時間がなくて一瞬で食べ終わったダノワーズフィグが旨い! でも一瞬だったから覚えてない!(笑)でも旨かったよ、あのクロワッサン作る店だもんね、ダマンドも味が濃くて、これはお奨め。

●で、で、もひとつお奨め。セレアルレザンである。これはねぇ…近年まれに見るレーズン巻き込みっぷり。そう、浅草田原町に、レーズンを大量に巻き込んで有名な老舗パン屋さんあるでしょう。あれとは「色」が違うが、あれに負けちゃいねぇ(画像では赤く見えるけれど、実際は「緑」である。ぶどうそのまんまである)。

以上、「やるやん、フランそワ!パート3」レポートでした(笑)

2006年1月16日 (月)  ロバートべにーろ に 遭遇。

オフィス街のパン屋、今日はいつもと風景が違う。なんと外国人ビジネスマンのお客さんが来ているではないか。小太りなその紳士は、トレーを持って、トングをもって、サンドイッチのショーケースを覗いている。隣には、付き添いの日本人ビジネスマンがぐっちゃぐちゃのサンドイッチたちの具の説明をしている(笑)。
「トメェート、エーッグ、キューカンバぁ」
…トマトタマゴキュウリてなわけなんだろうが(笑)、とっても違和感がある…。

われわれでも「うわっ…」と引いちゃうようなぐちゃぐちゃパンを目の前に、その外国人ビジネスマンは怪訝な顔で、選ぶに選べない、というような様子である(笑)。そしてそのタマゴサンドだけをトレーに載せてお買い上げ…。あぁ、私ならはちバタやトマトボールや焼きそばパン(←はっきりいって不味いけど(笑)日本的でしょう)をプッシュするけどなぁ〜。彼は、このジャパニーズサンドイッチ(ただしかなり特異的)をどう食べたのだろう。彼の名を仮にロバートと呼んでみたい。



そんないつもと違う風景を目の当たりにしたせいか、いつものぷりぷりエビカツに加えて、超久々にあのパンを手にしてしまった。…9/7に食べた、あの問題作、カスタードソフト。…うぇっぷ。
黒糖生地に、チープな生クリーム、糊状カスタードがたんまりはさまれた、あれである…。あのときは1/2だけ食べたので「意外に美味しい!?」と思ったが…一個まるまる食べるのは…ほんとに難儀で…たちまち上あごがしびれるようにもたれた(笑)。…思い出しただけでもうぇっぷ(笑)。でもでも、残さず食べたよ、私をほめてー。

2006年1月15日 (日) その3  胡桃の渓谷

行くたびに新作のある店だと、どうしてもそっちに目がいってしまう。大好きな定番を後回しにしちゃう浮気性な私。…でも、Vってそんなに新作頻発しないところが、私のペースには合っているかも知れない。レトロドールの次に私の定番、コンプレノア。

くどいくらいに押し込められた胡桃。岩のようなごつごつしたその風貌はまるで渓谷。突き抜けるコクはどこまでもどこまでも深く刻まれる。それはそれは鋭く…。一度堕ちたらもう、後には戻れない。

2006年1月15日 (日) その2  ねじりぞうきん

Mソレでパンが買えなかったので、渋谷にわざわざ寄り道。東急東横よりも、私はやっぱりこっちを選ぶ。丸の内に出来てから、あっちばかり通ってレトロドールばっかり食べてた。だから今日は、久々にトルナーデ。

以前はレトロドールよりこっちのトルナーデの方が好きだった。レトロドールを「ねじりぞうきん」にするだけで、ここまでもちもちになるんだぜ?  し・か・も、なんと7時過ぎなのに焼きたてときたもんだ!!! カリッカリの薄いクラストとは対極の、もちもちクラム〜。断面には卵割腔が出来てるくらいに詰まってる!! ハーフで買ったのに、歩き食いが止まらず写真を撮るころにはクォーターになっていた。

2006年1月15日 (日) その1  パイしかなくても

自分で自分の首を絞めた。まさか今週こんなに「本業」の仕事がわんさか入ってくるなんて思わなかったから…週末に「内緒の外勤」を引き受けてしまった(笑)。お金が欲しいわけじゃなく、顔つなぎみたいなもんでやむなく引き受けたけど…あぁぁ。今週休みなしっ。

というわけで、引き受けた「外勤」の派遣先は浜田山。過去数えるほどしか乗ったことのない井の頭線。高級住宅街。閑静。ハイソ。マダム。パン屋さんもいくつかある(けど今日は日曜日…)。休憩のランチは近くのコウベ屋レストランにでも行くかと思っていたのに…。この「外勤」は、ランチタイムが取れるか取れないか、当日にならないとわからない。現場を離れるタイミングがあるかもしれないけど、ないかもしれない。一応、小さなサンドイッチを持参したけど、そんなんじゃ足りません!(笑) 

他の方にもらった7イレブンのポンデケージョ(10個入りのやつ(笑))と、DOトールのはちみつベルギーワッフルと、あめ玉やらのど飴やらで空腹をしのぐ(笑)。

結局、外出する機会なく、釈放されたのは6時…。あぁぁ…。急いで駆けつけた駅前のMソレイユ浜田山店も、もうパンはすっからかん。もう、その売りきれっぷりは見事なもんでしたわ!!(笑) パンがない。パイしかない。パイしか選択肢がないーーー。

でもでもMソレのヴィエノワズリーは大好物。大好きなマロンパイを駅のホームで、ピティビエはおうちで。どちらもサツマイモ餡に似たほこほこの甘いクレームダマンドがベラウマ。とことん香ばしいパイの香りに酔いしれて。

…「外勤」の稼ぎなんて、たかだか知れてます。どうせ、全部「食べ物」で消えてしまう私なのだから(笑)。